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【タックル法律講話】いまだに無くならない飲酒運転。 さらに、もっと危ない自転車! 無法状態を何とかすべきです。
2014/10/15
いまだに無くならない飲酒運転。
さらに、もっと危ない自転車!
無法状態を何とかすべきです。
無くならない飲酒運転
八年前、三人の子供が亡くなった「海の中道大橋の飲酒運転事故」。飲酒運転の厳罰化のきっかけとなった事故ですが、その後も、相変わらず、飲酒運転による事故がなくなりませんね。
この事故の裁判では、一審で被告人(元福岡市職員)に懲役七年半の判決が下りましたが、二審では、「刑が軽すぎる」ということで、危険運転致死傷罪を認定し懲役二十年の判決が言い渡されました。
この裁判では、被告人の弁護側は、「被害者の車のブレーキ痕が全く残っていないのはおかしい。運転していた父親は酒を飲んでいたのではないか?だから、父親ではなく、母親が海に飛び込んで子どもを助けに行ったのでは?」と主張して、被害者側の問題点も指摘していました。しかし、裁判所はこの主張を取り合わず、マスコミも一切報道しませんでした。真相は薮の中です。
いずれにしても、飲酒運転で事故を起こすと悲惨です。頭では分かっていても、「このくらいなら大丈夫」、「自分は捕まらないだろう」という安易な考えはなくなりません。人間は愚かですね。
自転車による無法状態
危険運転と言えば、日常的にヒヤッとさせられるのが自転車です。猛スピード、二人乗り、無灯火、逆走、信号無視、傘を差しながら、携帯電話を片手に…。福岡は自転車の無法地帯になっています。いずれも、道路交通法違反ですから、もっと厳しく取り締るべきです。
数年前、大濠公園付近を猛スピードで走ってきた自転車が老婆に衝突して死亡させるという事故もありました。他にも多くの死傷事故が起こっています。しかし、ほとんどの自転車は保険に加入していないので、被害者は損害賠償も受けられず、泣き寝入りするケースが目立ちます。
いっそのこと、自転車も、自動車と同じように免許制にすべきではないかと思います。最低でも自賠責保険を義務化すべきでしょう。
自転車は手軽に乗れるものですし、子どもまで免許を取らせるのか?免許とか保険とか言い出したら貧しい人は自転車にも乗れなくなるのでは?という問題もあるでしょう。悩ましいですね。
しかし、現実には、自転車によるトラブル、危険性は増すばかりです。一人一人が自覚して、「他人に迷惑かけない、ルールを守る」という当たり前のことができていればいいのですが、それができない以上は、法律で規制するしかありません。個人のモラルが失われると、便利な生活道具にも規制が及んでしまいます。それでは次号で!
ビジネス情報誌「フォーNET」掲載月:2014年10月