講演会等の情報

暴力団追放!地域決起会議 2016/06/30

「暴力団追放!地域決起会議」において、堀内恭彦弁護士が「暴力団対策の現状と未来~私たち市民にできることは何か~」のテーマで講演を行いました(参加人数400名)。
多くの皆様にご参加いただき誠にありがとうございました。
【講演内容】
第1 はじめに
1 民事介入暴力とは何か?~民事に名を借りた、ユスリ、タカリ。
2 刑事的な「落とし前」と民事的な「落とし前」。
第2 暴力団の現状
1 平成4 年、暴力団対策法が成立。
2 山口組、稲川会、住吉会のビック3(全体の約8割)。
~山口組分裂の衝撃
3 最近の暴力団の特徴 ~「マフィア化」と「ヤクザマネー」
第3 民暴を取り扱う弁護士の仕事
1 具体的な事件への対応が中心となる。
ヤミ金、暴力金融への対応、不当要求の排除、暴力団事務所の撤去、組長訴訟など。
2 暴排条例の広がり、暴排条項の活用(ゴルフ場からの暴排など)。
3 暴力団からの離脱、社会復帰の支援。
第4 新しい捜査手法導入の必要性
1 一番怖いのは、警察に捕まること。
2 外国のマフィア対策法は?
3 「司法取引・刑事免責」、「おとり捜査」、「通信傍受の緩和」などの導入。
4 法律を作るのは国会。国会議員を選ぶのは私たち。声を届ける。
第5 民事的手続の限界
1 暴力団事務所撤去訴訟 ~今の法律だけでは根本的解決は難しい。
2 損害賠償、組長訴訟 ~判決が出てもお金が回収できないケースもある。
第6 新しい法律の制定
1 暴力団相手に裁判を起こすのは勇気がいる。怖い、精神的負担も大きい。
2 違法収益に対する没収、課税制度を作るべき。
3 暴力団の非合法化。
第7 暴力団と「闘う」とは?
1 われわれ市民は「丸腰」。弱い。怖い。
2 静かに強い意志を持ってみんなに広げていくことが大切。
3 人間一人ひとりは、弱い存在。
~弱いからこそ、連携を。家族、社員、地域を守るために。